クラックの入った布基礎と犬走を解体して作り直すリフォーム
磐田市 令和2年12月
磐田市のお宅で、かなりひどくクラックの入った台所の角の布基礎と、内部の土が流出している犬走りのコンクリートを解体してしっかりと作り直す、基礎のリフォームをしました。。

リフォーム前の、台所の角のコンクリートを打ってある犬走りと布基礎。犬走りの中の土は流れ出ていて空洞です。

布基礎に入っているクラック。向こう側にも同じように入っているので、当初は地盤が下がって入ったと思っていました。
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トタンをめくって犬走りを解体した、リフォーム中の基礎。同じ高さにクラックが入っているのがわかります。

台所の床を解体して室内の基礎を見たら、なんと!こんな状態でした。鉄筋の腐食・膨張によるコンクリートの爆裂でした。
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布基礎の立ち上がりを解体したところ。縦筋が入っていなくて、横筋はなんと同じ高さに二列に入っていました。一見頑丈そうに思えますが実はこれがダメなのです(後述)。
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勝手口ドアまでの片側の布基礎を解体して、新しく作る布基礎のベースの準備をしています。
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ベースを作った後、立ち上がりを打つので配筋をして型枠を入れます。もう一方の布基礎は建物が下がるといけないのでこれが出来てから壊します。
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台所の中から見た、L型のもう一方の布基礎を解体して、ベースを打っているところ。
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L型に布基礎を作り直し、補強を兼ねた犬走りも作り直している、リフォーム中の基礎。
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リフォーム後の台所の犬走りと布基礎。勝手口のドアやサッシを取り替え、外壁トタン・雨樋をやり替えています。
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こちらは台所の中から見た、和室との境の布基礎の立ち上がり。ここも爆裂しています。台所にベタ基礎を打つので新たに和室側と両方に立ち上がりを作って、これを挟み込みます。
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ベタ基礎のコンクリートを打ったところ。この縦筋に横筋を絡めます。
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昔どこかのシロアリ消毒屋が壊した基礎の開口部もコンクリートでふさぐので、反対側に型板を入れています。
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リフォーム後の、和室との境の基礎に添えて作った立ち上がりとベタ基礎。今までの基礎が弱くてアンカーで接続できないので反対側にもこれと同じ基礎を作って、爆裂した基礎を挟んでいます。
地盤沈下によるクラックだと思っていたのが爆裂によるものだとは、開けてビックリでした。上で書いた横に二列に鉄筋を入れてあるのがなぜダメなのか。
建築基準法にコンクリートの「かぶり厚さ」(鉄筋の表面から外気までの厚さ)という規定があって、立ち上がり部は40㎜以上取らないといけないことになっています。写真で見るように立ち上がりの幅120㎜の所に2本入っているので、両側とも30㎜程しかありませんでした。
このため細かいクラックが入って水分が侵入し、鉄筋が腐食・膨張して、大きなクラックになってコンクリートが爆裂したと思われます。(爆裂とは、コンクリート内部の鉄筋が水分などで腐食・膨張してコンクリートを押し出しクラックを発生させはがれさせる現象です)
ここ以外はこれほどひどい状態の基礎はなかったので、とりあえずは良かったです。
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